オフィシャルブログ

月別アーカイブ: 2025年9月

第16回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

広島県福山市を拠点に型枠工事一式を行っている

n’tec.株式会社、更新担当の富山です。

 

 

 

型枠工事で使う道具について

 

 

 

型枠工事は「職人の技 × 道具の力」で成り立っています。


ここでは、現場で欠かせない道具や器具について詳しく見ていきましょう。


■ 基本的な大工道具

 

  • カナヅチ(ハンマー):釘打ちや金物の固定に使用。

  • ノコギリ:木材や合板のカットに必須。

  • スケール(メジャー):寸法を正確に測る。ミリ単位の正確さが求められる。

  • インパクトドライバー:ビスの締め付けや解体作業に大活躍。

 

これらは一般的な大工道具ですが、型枠工事においても毎日欠かせない存在です。


■ 型枠専用の金物

 

型枠工事ならではの道具として、以下の器具が重要です。

  • セパレーター
     コンクリート打設時に両側の型枠を一定の間隔に保つ器具。壁の厚さを正確に確保するために欠かせません。

 

  • フォームタイ(Pコン)
     セパレーターを固定するための部材。コンクリートが固まった後に簡単に撤去できる工夫がされています。

 

  • 単管パイプ・クランプ
     型枠を支える仮設構造物の固定に使用。支保工の安定性を確保します。

 

  • くさび
     木材を微妙に押し広げて固定する際に使われる小さな道具ですが、精度を出すための大事な役割を果たします。


■ 測定・確認のための道具

 

  • 水平器(レベル):型枠の傾きや水平を確認。

  • 墨つぼ:設計図に基づいて基準線を引く。

  • レーザー墨出し器:近年主流。精度の高い墨出しを短時間で可能にします。


■ 道具の選び方で変わる効率

 

道具は「安ければいい」わけではありません。


精度の高い工具を使うことで作業スピードが上がり、結果的にコスト削減にもつながります。


また、メンテナンスを怠らずに常に良好な状態を保つことも重要です。


まとめ

 

今回は「基本の大工道具から型枠専用金物まで」詳しく解説しました。

型枠工事は「材料 × 道具 × 職人技」の三位一体で成り立ちます。


どんな資材・道具を選ぶか、その選択が建物の品質と施工効率に直結するのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

広島県福山市を拠点に型枠工事一式を行っております。

お気軽にお問い合わせください。

 

 

お問い合わせはこちらから!

 

facebook_face.jpg

第15回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

広島県福山市を拠点に型枠工事一式を行っている

n’tec.株式会社、更新担当の富山です。

 

 

 

型枠に使う主な材料について

 

 

 

型枠工事において「どの材料を使うか」は非常に重要なポイントです。

なぜなら、型枠はコンクリートが固まるまでの“器”としての役割を担い、仕上がりの精度や強度、さらには施工コストや工期にも直結するからです。

ここでは、代表的な材料の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。


■ 合板型枠(コンパネ)

 

型枠工事で最も一般的に使用されるのが「合板型枠」です。建築現場で「コンパネ」と呼ばれることもあります。

  • 特徴:木材を薄く削って層状に重ね、接着剤で圧着して作られた板。繊維方向を交互にしているため、強度と耐久性に優れています。

  • メリット
     ・加工しやすく、丸みのある部分や複雑な形状にも対応できる。
     ・比較的安価で入手しやすい。

  • デメリット
     ・繰り返し使用すると表面が摩耗やささくれを起こし、仕上がり精度が落ちる。
     ・吸水すると膨張することもあるため、管理が必要。

 

戸建住宅や中規模建築では、合板型枠が主役となることが多く、「現場に合わせて自由に加工できる柔軟性」が職人に重宝されています。


■ 鋼製型枠(スチールフォーム)

 

鉄で作られた型枠は、精度と耐久性に優れた頼れる存在です。

  • 特徴:厚い鉄板で製造され、規格化された形状のパネルが多い。

  • メリット
     ・数十回以上の繰り返し使用が可能で、長期的にはコスト削減につながる。
     ・寸法の狂いが少なく、表面が平滑なため仕上がりが美しい。
     ・強度が高いため、大規模建築や橋梁などにも対応可能。

  • デメリット
     ・重量があるため、人力での作業が難しく、機械による運搬・設置が必要。
     ・初期導入コストが高め。

 

超高層ビルや大型施設など「強度・精度・繰り返し利用」が求められる現場で大活躍しています。


■ 樹脂型枠(プラスチックフォーム)

 

近年注目されているのが、プラスチック素材でできた型枠です。

  • 特徴:軽量で、腐食やサビの心配がなく、耐久性にも優れています。

  • メリット
     ・非常に軽いため、作業効率が向上し、省力化につながる。
     ・水や湿気に強く、保管もしやすい。
     ・繰り返し使えるため、環境負荷を軽減できる。

  • デメリット
     ・導入コストが比較的高い。
     ・強い衝撃には弱く、ひび割れることがある。

 

「環境配慮」や「人手不足対応」が求められる現代の建設業界において、今後さらに普及していくと考えられる素材です。


■ 木材(角材・間柱など)

 

昔から型枠工事に欠かせないのが木材です。

  • 用途:型枠を支える枠組みや補強、微調整部分に使用。

  • メリット
     ・加工性が非常に高く、その場で細かい調整が可能。
     ・特に小規模現場では扱いやすい。

  • デメリット
     ・繰り返し使用には限界があり、コスト増につながることもある。
     ・湿気で反ったり、虫害を受けやすい。

 

「木の柔軟さ」を活かして現場ごとに細かい対応ができるため、今でも重要な役割を担っています。


■ 現場ごとの最適な組み合わせ

 

実際の現場では、これらの材料を単独で使うのではなく「組み合わせる」ことで最適化を図ります。

  • 戸建住宅・小規模建築:合板+木材中心でコストを抑える。

  • 中規模ビル・施設:合板と鋼製を併用して精度と効率を確保。

  • 大規模建設・インフラ工事:鋼製や樹脂型枠を導入し、耐久性・再利用性を重視。

 

現場の条件(規模・工期・予算・デザイン)に応じて、最適な選択をすることが職人の腕の見せどころです。


まとめ

 

型枠工事の材料には、それぞれ「強み」と「弱み」があります。

  • 加工のしやすさなら合板

  • 繰り返し利用と高精度なら鋼製

  • 軽量で環境に優しいのは樹脂

  • 微調整と柔軟さでは木材

 

これらを適材適所で使い分けることで、効率的で高品質な施工が実現するのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

広島県福山市を拠点に型枠工事一式を行っております。

お気軽にお問い合わせください。

 

 

お問い合わせはこちらから!

 

facebook_face.jpg